上棟式の御幣にあるおかめさんの話

今日はこちらの話をしようかと思います。

いろいろ諸説あるかと思いますが、ちょっとまとめてみました♪

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上棟式で見るこちらの御幣には、おかめさんのお面が飾ってあります。

そしてこちらにみんなで手を合わせるという儀式があるのです

普通の御幣にはおかめさんなんてありませんし、私もこれ以外で見たことはございません。

なんでだろうと、聞いたり調べたりしましたら。

京都の千本釈迦堂の大報恩寺にて本堂建築で棟梁をしていた大工さん(長井飛騨守高次(ながいひだのかみたかつぐ)が、

重要な柱の寸法を間違えて短く切りすぎてしまいました。ちなみに、日本一の宮大工さんらしいです。

そこで棟梁さんは、すごい悩んでいたようでその時現れたのが妻でもある「阿亀(おかめ)」さんです。

そのおかめさんが「枡組で補えばどうか?」と助言をして夫である棟梁の窮地を救いました。

諸説では「短く切りそろえてしまえばどうか?」などもございます。

ちなみに枡組とはお寺なんかで見られる柱の上にある

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こんなやつです。

そして無事工事を終えることが出来ましたが、[専門家でもない女の知恵で棟梁が仕事をしたとなっては夫の恥]と上棟式を迎える前に自殺してしまいました。そこでおかめに名のちなんだ覆面をつけた御幣を飾ったと言われています。

その他には、そのことをばれることを恐れた棟梁が殺してしまったなど・・・これでは全くいい話ではなくなってしまいますが。

しかし実際に、高次は妻の冥福を祈り宝篋印塔(おかめ塚)を建てました

それがこちらにございます。

千本釈迦堂の大報恩寺

いま行かれると、ご利益は縁結び、夫婦円満、子授けといった感じです。

有名なおかめさんの笑顔が、夫思いの明るい人柄を今に伝え、全国のおかめさん信仰の発症となっております。

なので、上棟式の御幣にはおかめさんを付ける習慣がございます

おたふく→お多福→縁起がいい

といったこともあるみたいです。

今度行ってみたいと思います。

ではまたー