杉の皮を屋根に葺きました
先日ムービーにしたものですが、普通に記事も書きたいと思います♪
こちら、庫裏のすぐ横にある本堂へ行く勝手口のようなものです。
屋根がもうコケも生えて、押さえてある竹もだいぶ朽ちています。今回裏側から見た感じ野地板はまだ大丈夫そうなので、今のうちに屋根を葺き替えようということで、させて頂くことになりました。
よってみるとなんだか、すごい感じになっていますね。これはこれでなんかいい感じかもしれませんがちょっと
行き過ぎてますね
まずは養生をして
解体ですが、もう手だけでぽろぽろ取れます(^^)/
そして屋根の手前、垂木が見えてしまっています。
まずちょっと用語説明です。
こちらを見て頂くと、屋根を構成する部材の名前がわかるかと思います。
はなしを戻します
なんでかと言いますと、その先には広小舞がついていたのですが、そこまで水が回っており腐っていました。
なので急遽制作し広小舞をやり替えます。
こちらが新しい広小舞が入ったところです。
そして、ルーフィングを敷いたのち
杉皮を貼っています。タッカーでぱしぱし、野地にとめていき
今回はこれを五層重ねます。
杉皮がはれましたら、つぎは棟の押さえです。ちょっと径の大きな竹を棟に合わせて切り込みを入れます。
そしてそれを上からかぽっとかぶせる感じで押さえます。
次に杉皮部分の押さえですね
長さを図り、「節止め」というのですが必要な長さがちょうど節から節で終わるようにちょうどいいところを探します。
今回必要な長さは、1336ミリですので上の写真から下の写真までがちょうどいい感じなわけです。
そしたら、墨をして
こちらの竹専用の竹挽き鋸で切っていきます。
何が違うかと言いますと普通の鋸で切りますと引っかかって、小口の表面がバリバリになってしまいます。
素材によって切る道具も変わるんですねぇ(^^)/
そしたら押さえをこのようにして、上からビスでしっかりと固定します。
全部終わるとこのような感じですね
ただ竹はこれがないとなんかしまりません!
ビス隠しの為にも使われるこの棕櫚縄です!
こちらの縄で隠すのと固定をします。
ちなみに読み方はシュロと言いまして
棕櫚の毛をより合わせて作る縄で、棕櫚とは
ヤシの木ですね(^^)/こちらの表面のあのざらざらのやつです
これを男結びという結び方でわっかを残す方法で結びます。
これを竹と竹が交わる部分全部で行います、すると
どうでしょうか(^^)/
いい感じになりました。まだ紐が新し為、癖がついてところどころ変なところを向いていたり、立っていたりするのですが
時間がたつと
このような感じでしなっとして、よく見る感じになっていくでしょう♪
上の写真はもう古すぎて、そろそろ交換時期のような気もしますが・・・
といった感じで完成です!
今回も澤崎工務店にご依頼いただき誠にありがとうございました。
京都で家の事ならなんでも澤﨑工務店で!!ではまたー
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